家でのピアノ練習 ~自主性は、習慣の先に育つ♪~

「うちの子、自分からピアノを練習してくれたら

うれしいのに。」

 

そう思ったことはありませんか?

 

「子どもの自主性を大切にしましょう。」
そんな言葉をよく耳にします。
もちろん、とても大切なことです。

でも、長年子どもたちを見ていると
少し違う景色が見えてきます。
自主性は、最初から備わっているものではないんですよね。

「やった~できた!」
「自分でも続けられた!」
「家族や先生に見守ってもらえてる!」
そんな経験の積み重ねの中で
少しずつ育っていくものだと感じています。

先日、お母さまがこんなお話をしてくださいました。
「うちの子は『練習しよう』と誘っても全然やりません。
毎日こちらがぐったりするほど声をかけて
やっとスケールだけでも弾くんです。」
多くのご家庭のリアルだと思います。

なかなか練習しない生徒さんに、私はレッスンで
「お家でも弾いてね」「練習してね」と伝えています。

でも、その声かけだけでは足りない
時もあります。小学生くらいの年齢になると、
生活のリズムを一緒に整理することもあります。

「家ではいつ弾けるかな?何する前?何した後?」
「お腹すくからおやつのあと!」
「遊びに行くとしばらく帰ってこないからそのまえかな~」

朝起きてから寝るまでの生活を一緒に確認し、
「この時間なら10分できそうだね」
「この隙間だったら5分できない?」
「この計画、できそう?大丈夫そう?」
と、練習する時間まで一緒に考えます。

子どもは、まだ自分だけで生活の中に習慣を組み込むことは
難しい時期です。
だからこそ、習慣になるまでは大人が伴走する。

私は、それもピアノレッスンの大切な役割だと思っています。

「何歳まで一緒にやればいいですか?」
と聞かれることがあります。
私は、年齢よりも「習慣が身につくまで」
だと考えています。

長年レッスンをしていると
練習が習慣になっているご家庭には
共通点があります。

それは、「一緒にいる時間」があることです。
隣で本を読んでいてもいい。
家事をしながらでもいい。
「今日はどこまで弾けた?」
と声をかけるだけでもいい。

大切なのは、子どもが
「一人でやらされている」
と感じるのではなく、
「見ていてくれる人がいる」
という安心感を持てることです。


レッスンで子どもが弾けるのも
私がそばにいるから。
もちろん、教えているからでもあります。
でも、それだけではありません。
「一人じゃないから頑張れる」
という部分も大きいのです。


とはいえ、レッスンは週に一回30分。
子どもが過ごす時間のほとんどは家庭です。
だから、家で練習するときも同じ。
お気に入りのぬいぐるみを置いておく。
練習したらシールを貼る。
小さな「安心できる場所」を作ってあげる。
それも、習慣づくりの助けになります。

習慣になるまでは、大人が道を作る。
習慣になったら、子どもが自分の力で歩き始める。
自主性は習慣の先に育つものだと思います。




「子育ては思ったようにいかないです。」
そんな言葉を、お母さまからよく聞きます。
本当に、その通りだと思います。

だからこそ、ご家庭と一緒に子どもの続ける力を育てたい。
ピアノレッスンを通して習慣を育てその先にある自主性を信じながら。

そんな思いで、今日も一人ひとりと向き合っています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪